2023/05/18

お知らせ

「第2回 看護現場(主に在宅)における利用者等からの暴力・ハラスメント対策検討会」を開催しました

看護職員の離職防止や健康で安全な職場づくりを目指し、本会では「訪問看護事業所と介護保険施設で働く看護師(准看護師)が利用者・家族から受ける暴力・ハラスメントに関する調査」(令和2年度)を実施しました。
その結果を踏まえ、令和4年度に本会が設置した「看護現場(主に在宅)における利用者等からの暴力・ハラスメント対策検討会」の第2回目会議を(令和5年3月28日)を開催しました。
第2回対策検討会では、関係団体や関係機関の第1回対策検討会以降の取り組み内容や令和5年度に計画されている取り組み・役割などについて協議しました。


   
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≪第2回 対策検討会で委員から出された各団体の主な取り組み(一部紹介)≫
●令和4年度の取り組み
(福岡県医師会)
  ・講演開催:「在宅医療現場における犯罪抑止に向けた取り組み及び犯罪発生時の対応」
(福岡県訪問看護ステーション連絡協議会)
  ・講演開催:「利用者等からの暴力・ハラスメント防止対策及び発生時の対応について」
(福岡県高齢者地域包括ケア推進課)
  ・研修開催:「訪問看護事業所(管理者・従事者)に対する暴力・ハラスメント対策研修」
  ・啓発リーフレット作成(訪問看護事業所向け、訪問看護利用者向け)
(福岡県介護保険課)
  ・施設等に対して実施する監査や運営指導におけるハラスメント対策の実施状況の確認、必要な指導
(福岡県看護協会)
  ・利用者等からの暴力・ハラスメント対策に関する冊子、研修動画の作成に向けた準備

●令和5年度に計画している取り組み
(福岡県医師会)
  ・県警及び各警察署と連携を図りながら犯罪抑止に向けた取り組み及び犯罪発生時の対応について会員への周知
(福岡県介護支援専門員協会)
  ・ハラスメントマニュアル等の取扱いについて職能団体研修での取り上げることなどの検討
(福岡県高齢者地域包括ケア推進課)
  ・啓発リーフレットの配布 
  ・在宅の医療や介護現場における利用者等からの暴力・ハラスメント実態調査結果を踏まえ、必要な対策を検討・協議する場を設置予定
(福岡県介護保険課)
  ・介護サービス事業所の管理者を対象とした集団指導において、厚生労働省が作成したマニュアルや手引きを参考に取り組みを行うよう指導する
  ・施設等に対して実施する監査や運営指導の際、ハラスメント対策の実施状況を確認し、指導をする
  ・県が作成した重要事項説明書や契約書の記載例を周知する。


≪今後について≫
今回、福岡県高齢者地域包括ケア推進課から、県内実態調査の実施や令和5年度に対策検討の場を設置予定であることについて報告がされました。この動きは、第1回対策検討会の最後に副会長である福岡県医師会専務理事から「現場の問題を解決していくためにも、この会を機に、県行政が支援して対策の実施まで叶えてほしい。」と投げかけられたことによるものと思われ、また、第2回対策検討会では、「県が主導となって対策を検討し、他団体の協力を得ながら実行性のあるものにしていくことが大切であると考える。」とのご発言もいただきました。
今後も対策検討会を必要に応じて開催し、県の取り組みに協力していくとともに、本会の看護師職能委員会Ⅱや在宅支援・訪問看護委員会を中心に、マニュアルや研修教材の作成について検討していく予定です。

引き続き、これらの取り組みについて本会のホームページでお知らせしてまいります。


 
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