2021/07/26委員会活動

福岡県の助産師さんがWEB上で集結!令和3年度院内助産スキルアップ研修開催

福岡県看護協会助産師職能委員会では、個々の助産師がクリニカルラダーをステップアップし、助産専門職としての役割を社会に発信できる人材を育成することを目的に、院内助産スキルアップ研修(全3日間)を開催しました。今年度は新型コロナ感染対策のためZoomを活用して、リアルタイム型オンライン研修を企画し、18名の方が受講されました。
 

研修1日目 令和3年5月16日(日)


プログラム
  • 『新型コロナウィルス 妊産婦SOS‐新型コロナウィルス感染拡大予防下における妊産婦の支援‐』 
講師 姫野たまみ氏(福岡市東区保健福祉センター健康課母子保健係長)
  • 『助産師出向システムの実際 in福岡 出向元医療機関の立場から』 
講師 長谷川まどか氏(福岡大学病院総合周産期母子医療センター産科部門師長)
  • 『助産師出向システムの実際 in福岡 出向先医療機関の立場から』
講師 清田哲子氏(東野産婦人科総師長)

 この1年間、どの施設も新型コロナウィルスの感染対策に追われた1年ではなかったでしょうか。今まで当たり前であった日常業務ができなくなり、妊婦さんやその家族は制限を余儀なくされ、不安な毎日だったと思います。私たち助産師は、それぞれの施設で感染予防策を図りながら創意工夫をし、母子が孤立しないように支援し続けました。今回の研修では、互いの施設の活動を共有しあい、自施設の改善につながるヒントを見つけていきました。
 助産師出向システムは、今年度、福岡県に協議会が立ちあがり、まさに今から動き出す興味深いテーマです。この研修での施設間のつながりが、福岡県内での助産師出向システム導入へとつながっていくことを期待します。

研修2日目 令和3年5月30日(日)


プログラム
  • 『不妊•不育の悩みをもつ女性の支援』
講師 實﨑美奈氏(産業医科大学産業保健学部教授)
   松尾則子氏(井上善レディースクリニック看護師長)
  • 『乳腺炎と乳房ケア』
講師 山田葉子氏(葉っぱ助産院院長)

 

『不妊•不育の悩みをもつ女性の支援』の講義では、治療の実際のみでなく、心理、社会的側面からのアセスメントや女性の生の声をたくさん紹介していただき、”寄り添うこと”の意味を考える貴重な時間となりました。

『乳腺炎と乳房ケア』の講義では、現象を科学的に捉えエビデンスに基づいたケアの実際について教えていただき、明日から即実践に活かせる内容を学びました。

 

研修3日目 令和3年6月12日(土)


プログラム
  • 『助産師のコア•コンピテンシー』
  • 『助産師のキャリア開発』
講師 佐藤香代氏(国際医療福祉大学大学院助産学分野教授)

 

 助産哲学に基づいた佐藤先生の助産学に触れ、「助産とは何か」「これからどのように自分をデザインしていくのか」助産師のコンピテンシーやCLoCMiP®の意義などを通し、ひとりひとりが自らの可能性に気づき、互いの意見に刺激し合いました。

 最後に行ったグループワークでは、「明日から私は•••します」のテーマで、助産の未来を思考し、最高のスマイルで終わりました。

 

受講者からは。

  • 他の職場の方と、気持ちを共有できる楽しい時間でした。
  • 助産師になれた喜びを感じた。
  • 助産師として人生を終えるために一生学んでいきたいと思った。
  • 自分が何に挑戦していくのか明確になった。
  • オンライン研修中の画面①

  • オンライン研修中の画面②

最後に。

 昨年は、様々な研修が新型コロナウィルスの影響で中止となり、他施設との交流もなかなかできない状況でした。そのため、今年は是非ナースプラザ福岡に集まり、お互いの活動をシェアできればと考えていました。しかし今年も、新型コロナウィルスの第4波に見舞われ、研修の1週間前に急遽オンラインでの開催に変更することとなりました。
 慣れないZoomでの開催に戸惑いもありましたが、受講者の皆様のご協力のお陰で無事終了することができ、ありがたく感謝いたします。来年は是非、ナースプラザ福岡で会えることを願っています。(助産師職能委員会)
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