2026/09/03委員会活動

令和8年度 合同職能集会を開催しました

 
日時 令和8年7月11日(土) 13:00~16:00
会場 福岡県看護協会 研修ホール
テーマ 患者・家族を支える看護のチカラ 
~病院から地域・在宅へ“切れ目ない支援”を実現する~
プログラム 1.講演「2040年向けて、これからの看護に期待すること」
  講師:福岡県保健医療介護部医療指導課 課長 白垣 幸助氏
2.シンポジウム・意見交換
   「誰もが望むくらしを切れ目なく支えるために、看護職ができること」
 シンポジスト
  ・下川 友紀氏 公立八女総合病院:助産師職能代表
  ・後藤 智江氏 聖マリア学院大学:保健師職能代表
  ・牧之瀬 一二三氏 介護老人保険施設 あけぼの苑 :看護師職能Ⅱ代表
  ・原田 英美氏 福岡大学筑紫病院:看護師職能Ⅰ代表
 コーディネーター
  ・濱田 正美(福岡県看護協会 会長)
参加者 100
一般参加73名(事前申込み68名、当日申込み5名)
職能委員25名
(保健師職能9名、助産師職能8名、看護職能Ⅰ4名、看護職能Ⅱ4名) 
協会役員2名
一般参加者の職種 保健師13名(17.8%)、助産師2名(2.7%)、看護師57名(78.2%)、
准看護師0名(0%)、看護学生1名(1.3%)
1. 講演 「2040年向けて、これからの看護に期待すること」
     
講師:福岡県保健医療介護部医療指導課 課長 白垣 幸助氏

  本講演では、2040年に向けた福岡県の人口変化と新たな地域医療構想の方向性が示された。
1)福岡県の人口構造と課題
  ·2040年のリスク
   
85歳以上人口がピークを迎え、生産年齢人口は減少。
  都市部での高齢者増、過疎地域の人口減・高齢化が進行する。

2)新たな地域医療構想(2040年版)の方向性
  ·総合ビジョン化: 入院医療だけでなく、外来・在宅・介護・人材確保まで拡大する。
  ·役割の明確化: 医療機関機能を「急性期拠点」「高齢者救急・地域急性期」「在宅医療等連携」「専門等」等に再定義し報告を求める。
  ·医療需要の再推計: 地域特性を踏まえ、回復期を「高齢者救急も受ける包括機能」と再定義した上で病床数を再推計する。
3)看護職に求められる役割と課題
  ·地域完結型へのシフト: 「治す医療」から「治し、支える医療」へ移行。訪問看護や介護現場、多職種連携の要としての役割が拡大する。
  ·環境整備: 地域ごとの偏在解消や養成方法・キャリア形成の見直し、柔軟な働き方の推進が不可欠となる。
4)2040年に向け、行政・医療職・看護職が協働し、地域全体で支える新たな医療体制の構築が求められている。

講義資料はこちら

2. シンポジウム・意見交換 「誰もが望むくらしを切れ目なく支えるために看護職ができること」
 シンポジウムでは、各職能のシンポジスト4名を迎え、テーマに沿って活動内容や今後の展望などについて語っていただいた。
1)助産師職能代表 下川氏
  助産師としては、分娩数自体は減少しているが産後の支援ニーズは高まっており、市町村と連携しながら、支援体制の検討や妊娠~産後ケアまでを包括的に行い、人材育成にも取り組んでいる。今後は、助産師の専門性を発揮し、行政や地域関係機関との協働を一層強化し、家族・地域とともに母子を支える助産師の役割や支援の在り方について考えていきたい。



2)保健師職能代表 後藤氏
  行政の保健師は、その地域に住むすべての人が対象で、医療機関だけでなく裁判所、児童相談所など 様々な機関と連携しながら、地域で暮らす人々を支えている。保健師の視点としては、対象者だけでなく周囲の特に弱い立場の方々に対しても、家族ぐるみのアセスメントやサポートが必要であると考える。



3)看護師職能Ⅱ代表 牧之瀬氏
  在宅・介護施設の看護師は、医療的視点と生活者の視点の両方を持ちながら、入院から退院、在宅療養、施設生活、看取りまで多職種と連携して、継続した支援をおこなっている。情報や人の支援の切れ目を無くすために、ICTの活用や、顔の見える関係づくり等を通して、さらなる関係機関との連携を深めていきたい。



4)看護師職能Ⅰ代表 原田氏
  病院看護師の立場としては、患者情報を次の生活の場に切れ目なくつなぐことを目的とし、地域統一看護サマリーの開発・運用等を行っている。今後は、病院と地域の双方向の情報共有体制の構築など、各種機関・職種との協働による人材育成や地域課題解決にも取り組んでいきたい。



5)意見交換:
  “観察の力”の重要性を共有すると共に、保健所保健師の役割の再認識や今後の連携の可能性など、多岐にわたり活発な議論が繰り広げられ、病院から地域・在宅に至るまで“切れ目のない支援”を実現するためのヒントが得られる場となった。


3、アンケート結果:回答数32名(回答率:43.8%)

1)あなたの職種を教えてください。                                                                     
                

   2)内容はいかがだったでしょうか。 
          
                                                                                                                  
3)本日の合同職能集会の感想をお聞かせください。(自由記載)
1)自由記載のまとめ
①多職種連携・職能間連携への理解が深まった
  主なコメントは以下のとおり
  ・つなぐ、連携の大切さを感じた   ・多職種連携のあり方を学べた
    ・各職能の働きを知ることができた  ・情報や人の切れ目をなくすことが重要
   他職能の活動や、役割を知ることができた
    主に以下に関する理解が深まったという意見が多数
      ・保健師の活動   ・助産師との連携  

     ・退院後支援      ・地域支援
   ③地域包括ケア・2040年問題への関心が高まった 
    主に以下に関する学びが得られたという意見が多数
    ・新たな地域医療構想   ・2040年を見据えた医療提供体制
    ・退院後支援         ・地域で暮らし続けるための支援
 
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